2017年04月28日

旅行中のインスリンの取り扱いについて

 すっかり暖かくなり、ゴールデンウィークに旅行に行かれる方もいらっしゃると思います。以前、「普段と違う生活の際には」で旅行中の注意事項をお知らせしましたが、旅行中のインスリンの取り扱いはどのように注意したら良いのでしょうか…。
@ インスリンの持ち運びについて
 インスリンは極端な温度変化に弱く、製剤によってバラつきはありますが30℃を超えると物質が変化してしまう製剤もあります(詳細はスタッフ、主治医にお尋ねください)。
その為、これからの季節は車内に放置したりせず、炎天下の中歩く場合は保冷剤や冷たい飲み物と一緒にカバンの中に入れて持ち歩きましょう。また、保冷剤が冷たすぎてインスリンが凍ってしまう。。。ということが無いように、保冷剤をタオルでつつむことも大切です。
 また、紛失を備えて予備のインスリンを別のバックに入れておくことも大切です。
A インスリンの機内持ち込みについて
 国内であれば、問題ないようですが心配な場合は、糖尿病連携手帳や糖尿病カードなどを持ち歩き、糖尿病と診断されていることが提示できると良いでしょう。また、海外に行かれる際にも糖尿病カードや海外渡航用のカードに治療内容を記入しますので、心配な方はスタッフにご相談ください。
 また、インスリンは荷物として預けると凍ってしまう場合があります。必ず、手荷物の中に入れ機内に持ち込むようにしてください。

旅行中は会食の機会も増え高血糖になりやすく、尿量も増え脱水傾向になります。また、気温上昇に伴い汗をかくため、さらに脱水を悪化させ場合によっては生命の危機に至ることもあります。こまめに水分を摂ることを心がけましょう。また、逆に観光地を歩き回り、運動量が多くなるため予期せぬ低血糖を招くこともあります。休息を充分にとり、ご自身の普段の食事量や運動量と比べてみてどうか考え、低血糖予防のジュースやブドウ糖を持ち歩くことで低血糖を防ぎましょう。
posted by 岡本内科クリニック at 14:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

早食いが良くないわけは?

血糖値を下げるホルモンである【インスリン】は、基礎分泌と追加分泌の2つがあります。24時間ほぼ一定量が少しずつ分泌されているインスリンを基礎分泌、食事によって血糖値が上昇し始めることに反応して分泌され始めるインスリンを追加分泌といいます。食べるスピードが早すぎると、インスリンの分泌が血糖値の上昇に間にあわず、食後に血糖値が高くなりやすくなります。とくに糖尿病の方は、インスリン追加分泌のタイミングが遅いことが多く、早く食べることの悪い点が強調されてしまいます。
 また食べるスピードが早いほど、過食になりやすいこともわかっています。理由としては、食事でお腹が満たされても、それを「満腹になった」と脳に伝達するまでには時間差があり(およそ15分〜20分といわれています)、この時間差の間に食べてしまう量が多くなるためと考えられています。
食事の時間を長く取ることが難しい方もいらっしゃるかと思いますが、なるべく時間をかけながらよく噛むことを意識して(1口で30回噛むことが理想です)食べるように心がけてみて下さい。

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posted by 岡本内科クリニック at 15:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

野菜ジュースは野菜の代わりになる?

当院では、糖尿病患者様に対し、糖尿病療養指導士である管理栄養士がいつでも栄養指導できる体制となっています。ご指導の際、野菜の必要性をご説明すると「野菜ジュースで摂っています。野菜はミキサーにかけて飲んでいます。」とおっしゃる方がいます。野菜には血糖値の上昇を緩やかにする働きがありますが、これは野菜に含まれる食物繊維によるものです。この食物繊維の量は、市販されている野菜ジュースでは、野菜を直接食べる場合に比べ、減ってしまいます。また、野菜ジュースには糖質を多く含む野菜(トマトや人参等)が使われやすいという問題もあります。200mlの野菜ジュースに含まれる糖質の量は、約15g、多いものでは30g(=3gスティックシュガー10本分)もあります。

野菜を食べる事から得られる効果は、食物繊維による血糖上昇を緩やかにする効果以外にもあります。
例えば…。
@野菜はよく噛んで食べるため、唾液の分泌が促され、口腔衛生の向上につながる。 
A噛む回数が増え、食事の時間がかかることで満足感が得られる。
B早食いの改善につながり、食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取の改善につながる。
等です。
その為、糖尿病の患者様には野菜はジュースではなく、出来るだけ噛む必要のある調理法をお勧めしています。ジュースやスープにするよりも、サラダや蒸し物などの調理法がお勧めですし、少し大きめにカットし、少し固めにゆでる事でも噛む回数を増やすことができます。糖尿病のご家族の中には、「よく噛んで食べて!早食いしないで!」と言い飽きたと思っている方も多いと思いますが、噛む回数を増やす調理法にする事で、患者様自身もご家族も食事の時間をより楽しむ事ができるのではないでしょうか。
また、野菜の摂取が増えてきた患者様には、できるだけ糖質量の少ない緑色野菜やきのこ・海藻類を多くすることもお勧めしています。春は一年の中でも、比較的緑色野菜の多い季節です。調理法などで悩む場合などもお気軽に、当院管理栄養士にご相談ください。
posted by 岡本内科クリニック at 09:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする