2016年12月09日

何のための頸動脈エコー!?

糖尿病では3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)が知られていますが、その他に、動脈硬化症(血管の老化)が糖尿病ではない方と比較して、10年以上早く進行することが分かっています。その結果、動脈硬化症を原因とする虚血性心疾患や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症の発症率は糖尿病ではない人と比べて3倍以上であると言われています。
 動脈硬化は、血管の内膜の障害から始まります。高血糖状態により、血管の内側が傷つき、そこにコレステロールなどがたまり、血管壁が厚く硬くなることで、動脈硬化が進んでいきます。また、食後の高血糖が動脈硬化を進展させる、ということが分かってきており、境界型や、比較的HbA1cが高くない方でも、すでに動脈硬化が進行しています。
  動脈硬化によって起こる心筋梗塞や、脳卒中は糖尿病患者さんの主要な死因となっていることから、動脈硬化の評価はとても重要です。かねてより頸動脈の病変が全身の動脈硬化症の程度を反映していることが分かっており、当クリニックでも糖尿病患者さんについては、全員に、頸動脈エコー検査を行っています。
  患者さんの中には、血糖値だけを改善すれば良いと思っている方も多く、当院での様々な検査に戸惑う方もいらっしゃいます。しかし、高血糖状態が全身の血管や臓器に影響を与えていることから、血糖値だけを改善するのでは、患者さんの長期での健康管理は難しいと実感しています。当院では、多方面から患者さんの全身状態を把握し、適切な治療をさせて頂いております。何のための検査なのか、疑問に思ったらいつでも医師やスタッフに尋ねてください。
posted by 岡本内科クリニック at 12:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

「質の良い筋肉」で生活習慣病を防ぎましょう

 筋肉を育てていますか?運動することで筋肉量が増え、代謝がよくなることはご存知だと思います。最近では「筋肉の質」を重視する研究が多くあり、「質の良い筋肉」が糖尿病などの生活習慣病を防ぐことがわかっています。
太っていなくても生活習慣病になる人は「筋肉の質」が低下しており、そのことは「体力の低下」「活動量の低下」「内臓脂肪の蓄積」「高脂肪の食事」などと関連していることも明らかになりました。
 では、「質の良い筋肉をつくる」為にはどうしたら良いのでしょう。それには脂肪燃焼効果のある有酸素運動だけでなく、筋肉に負荷をかける無酸素運動も平行して行うことが必要です。無酸素運動をおこなって筋肉に刺激を与え、有酸素運動で脂肪燃焼や血流の改善を促します。
 また、作り上げた「質の良い筋肉」を保持するためにも運動を継続する必要があります。
 毎日忙しいから運動する暇なんてない…と思っている方も多いでしょう。しかし、毎日テレビを見ながら5分間体を動かす習慣をつけるだけでも、運動習慣の入門として十分です。また、時間がある方は食後に大股で20〜40分間少し早歩きをすることで、食後の血糖値を下げながら、足の筋力UPも期待できます。身体の筋肉のうち、70%が下半身の筋肉です。筋量の大きな割合を占める下半身のトレーニングをおこなうことで、脂肪燃焼効果も高まりますので、下半身の運動はおすすめです。
 運動の種類もたくさんあります。運動はストレスを解消させたり、夜の寝つきをよくする効果もあります。無理なく続けられる程度の運動習慣をつけたいものです。まずは、今日から、始めてみましょう!
posted by 岡本内科クリニック at 15:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月30日

体重管理はなぜ大切なのでしょうか?

肥満を区別するには単に太っているか否ではなく、体内に占める体脂肪の割合をみます。体脂肪を正確に測定するのは時間や費用がかかる為、体重と身長からBMI(ボティーマスインデックス)という数値を計算し、その数値をもとに肥満を判定します。

BMIは以下の計算式で求めることが出来ます。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
BMIが25以上は肥満、18.5以上25未満は普通、18.5未満はやせと判定されます。
BMG25で高血圧、脂質異常症、低HDLコレステロール血症(善玉コレステロールが少ない状態)、BMI28で高コレステロール血症の危険がそれぞれ2倍になることがわかっています。
またアジア人はBMI23以上になると多民族より脂肪が付きやすく、様々なリスクが高くなることが文献等で発表されています。
統計的に様々な病気になりにくいとされているのがBMI22です。こちらに該当する体重が標準体重と言われています。

以前の記事(H28.7.30参照)でもお伝えしましたが、体重を減量すると体内のインスリンの効きが良くなり血糖コントロールが改善します。しかし減量する前の生活スタイルに戻ると、またすぐに血糖値は高くなってしまいます。減量し血糖値が下がったのであれば、その状態が長く続くように体重管理を続けることが大切です。
posted by 岡本内科クリニック at 15:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする