2015年09月08日

血糖測定値の疑問

 ご自分で血糖測定を行っている皆さんより、自己測定とクリニックでの測定に差がある!!といった質問をお受けすることがたまにあります。測定機器が違うので多少の誤差は出ますが、その他に、血糖測定する際の血液採取部位の違いが要因の一つとして挙げられます。
 皆さんが自宅で血糖値を測っている指先からの採血は毛細血管の血液です。毛細血管とは全身を巡る微細な血管で、組織に酸素やグルコース(ぶどう糖)を供給するところです。一方、病院では腕の静脈から採血をしています。静脈の血液はすでに全身を巡りグルコースを細胞に運んだあとですから、血糖値は低くでます。どの位の差があるかというと、個人差はありますが、毛細血管で測定した血糖値の方が、クリニックで測定する静脈血での血糖値より10〜20mg/dl高くなります。また、両方の採血方法で食前と食後血糖値の差を比べた試験によると、食前ではほとんど違いがありませんが、食後3時間まで毛細血管血のほうが有意に高値という報告があります。
 いかがでしょうか、どうして測定結果に違いがでるのか、ご理解いただけたでしょうか。
  
 自己血糖測定を行いインスリンの量を調整したり、日々の生活習慣を見直したりしている皆さんにとって、血糖値の変動は大変気になることであると思います。血糖値を測定するうえで重要なことは、どんな時に血糖値が高くなり、どんなときに低くなるのかを知ることです。その値が良かった場合は、食事や運動等何が良かったのか、反対に悪かった場合は、どうすればよかったのかを考え、よりよい血糖コントロールに近づけるようにしましょう。

 また、血糖測定器の測定結果にあまりにも誤差がある場合は、機械の不具合や、測定方法に誤りがあるかもしれません。何か疑問に思うことがあれば、いつでも気軽にスタッフに声をかけてください。
posted by 岡本内科クリニック at 13:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする