2015年11月27日

1型糖尿病の7歳男児死亡のニュースを聞いて

先日、1型糖尿病の男児がインスリン投与を中止され、死亡に至ったニュースを知りました。1型糖尿病の方が多く通われている、専門機関として、とてもショッキングでした。1型糖尿病の一部は、ウィルス感染を契機に発症することもあり、幼少期だけでなく、大人になってからでも、誰にでも起こる可能性があります。1型糖尿病はインスリンが全く出なくなる状態です。インスリンが無ければ、食事からとったエネルギーである糖を細胞の中に栄養として取り込むことができず、生きていくことができません。当院でも4歳で1型糖尿病に罹患し、現在社会人として活躍されている方、10代で発症して、現在お母さんになっている方などが通院されています。患者さんの努力もさることながら、支えてこられたご家族の愛情、努力に感服させられます。幼少期で1日4回もインスリンを打たなければならないと宣告されたご両親の気持ちを考えると、専門医であっても、同じ子供を持つ身として、察するに余りあります。ご両親によっては、「何がいけなかったんでしょうか?」「遺伝ですか?」「結婚はできますか?」など時にご自身を責められたり、不安は尽きません。今回の事件は、そうした患者さんのご家族の気持ちを、きちんと受け止められているか、今一度、振り返る機会となりました。
 1型糖尿病は、インスリンさえうっていれば、生命に関わることはありません。前向きに治療を続けられるよう、スタッフ一同、患者さんの気持ちに寄り添える診療を行っていきたいと思います。
posted by 岡本内科クリニック at 15:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする