2016年07月28日

熱中症と糖尿病...特に気を付けることは??

 真夏日が多くなり、みなさんも「水分をこまめに摂取すること」や「休息を充分にとること」で熱中症を予防していることと思います。
では、糖尿病と熱中症にどのような関係があるでしょうか。熱中症予防の際に、特に気を付けて頂きたいポイントがあります

@ 熱中症は予防が大事、症状が出てからでは遅いのです。
さんざんみなさんも聞いたことがあるかと思います。喉が渇いたころには体内の水分が2%(体重60sの方で720ml)失われています。少ないように思いますが、身体は電解質(ミネラル)や水分で繊細に調節されています。バランスが崩れ、症状が出たころに水で補給をしても吸収が遅く、間に合わずに症状が酷くなっていくことはご存知かと思います。特に糖尿病の方は神経障害の影響で熱中症の症状に気づきにくいことが知られています。また、口渇感を常に感じている糖尿病の方は、熱中症による口渇感に気づきにくい特徴もあり、一層気を付けて水分や休息をとる必要があります。
A スポーツドリンクの摂り過ぎに注意
 2つ前の記事「ペットボトル症候群(7/13)」にもありますが、スポーツドリンクの摂り過ぎによって高血糖になります。必要以上にスポーツドリンクを飲まないようにカロリーや糖分量を把握して飲むようにしましょう。 
B 食事のバランスに注意
暑いので調理の簡単な麺類や、冷たいアイスやゼリーなど炭水化物や糖分に偏りやすい時期です。また、これらの食事の偏りはビタミンや食物繊維が不足します。夏にHbA1cが高くなる理由は、暑いために食事のバランスが崩れたり、清涼飲料水を飲み過ぎたりするためではないかという考えもあります。さらに暑いことで運動をする機会が減り、活動量が少なくなることでもHbA1cも悪化します。
また、ビタミンは体力の回復に重要であり、食物繊維には食後の高血糖を防ぐ役割もあります。ご存じの通り、食事は糖尿病治療の基本です。バランスの崩れやすい時期こそ、気を付けたいですね。

真夏日が続き、生活が乱れやすい季節です。しかし、ちょっと意識した生活をするだけで血糖コントロールはよくなり様々な合併症は予防できます。何かお困りのことがあればお気軽にスタッフや医師にご相談ください。
posted by 岡本内科クリニック at 09:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月20日

普段と違う生活の際には

すっかり夏らしい気候になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
夏休みに旅行の予定がある方もいらっしゃると思います。
国内の旅行でも、数日の旅行などは主治医に伝えておくと良いと思います。治療法によっては、医師と相談して旅行のスケジュールにあった薬の調節、緊急時の対処法などを確認しておくと安心です。

【旅行の際の持ち物チェック】
•経口血糖降下薬・インスリンと注射に使う器具
必要数のほかに、予備を必ず用意しておきましょう。予備があれば、緊急時にも対応できます。

•自己検査用グルコース測定器
自己血糖測定に使う器具は、特に旅行中は生活リズムが変わりますので、血糖値をまめに確認して血糖コントロールを維持するため、低血糖を防ぐためにとても大切です。

•補食(小さめのおにぎり等)
食事が摂れないときのために、捕食を用意しておきましょう。旅先のおやつとして考えれば負担にならず良いかと思います。

•低血糖対策
砂糖やブドウ糖などをすぐに取り出せるところに用意しておきましょう。

•持っていると便利な携帯薬
長時間の移動があって乗り物酔いしやすい人などは酔い止め、またちょっとした切り傷や、すり傷でも重大な合併症の元になることもありますので消毒薬、そのほかに下痢止めなどの救急セットを用意しておくとよいでしょう。

旅行中は食べ過ぎてしまい高血糖を招くこともありますが、観光等で普段の生活よりも活動量が増え、低血糖になることも少なくありません。より一層注意しながら、楽しい時間をお過ごしください。
posted by 岡本内科クリニック at 11:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月13日

ペットボトル症候群

7月に入り、暑い日が多くなってまいりました。
暑い日が続くと、身体を潤す飲み物が必須となってきますね。皆さんは、「ペットボトル症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ペットボトル症候群とは、清涼飲料水やスポーツドリンクなどを大量に飲み続けることによって起こる「急性糖尿病」のことを言います。
糖分がたくさん含まれた清涼飲料水を大量に飲むと、急激に血糖値が上がります。血糖値が上がるとのどが渇き、さらに清涼飲料水でのどの渇きを潤すという悪循環が生じ、1日中高血糖が続きます。その結果、インスリンの供給が追いつかず、急性の糖尿病になるケースがあります。
インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンですが、その働きは、血液中のブドウ糖を細胞や筋肉に取り込んでエネルギーに変えることです。しかし、高血糖状態によりインスリンの作用が不足すると、からだがブドウ糖を利用できなくなってしまいます。その場合、代わりに脂肪や蛋白質がエネルギー源として使われはじめ、ケトン体と呼ばれる毒性をもった代謝成分が血液中に発生します。体内にケトン体が蓄積すると、全身の倦怠感のほか、腹痛や嘔吐、場合によっては意識障害から昏睡に至ることがあり、早急な治療が必要となります。
このような急性の糖尿病の症状をペットボトル症候群といい、普段から、水分を清涼飲料水で摂っている、という方は要注意です。
「糖尿病は若いから関係ない」などとは思わずに、若くても「ペットボトル症候群」による急性糖尿病になってしまう可能性があることを理解し、日頃から糖分の多い清涼飲料水の飲み過ぎには十分に注意しましょう。
最後に、熱中症予防に水分は不可欠であり、電解質を含んだスポーツ飲料も効果的です。しかし、糖尿病の方は、スポーツ飲料の中でも、カロリーオフのものを選ぶようにし、水や麦茶などなるべくカフェインを含まないものを積極的に摂りましょう。十分な水分をこまめに摂って、この暑さを乗り切るようにしましょう!
posted by 岡本内科クリニック at 15:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする