2017年03月31日

糖尿病で足を切るってどういうこと???

 糖尿病の合併症が原因となって足を切断することになる…。という話を聞いたこと
があると思います。いったいどのような原因で足を切断することになってしまうので
しょうか?また、足の切断を防ぐ為にはどうすればよいのでしょうか。
  糖尿病患者さんが、足の切断に至ってしまう原因として、合併症の1つである神経障害があげられます。
神経障害には「足がピリピリする、足の裏に砂利道を歩くような感覚だけが残っ
ている。」などの症状があります。そして悪化すると傷の痛みや炎症などに対し、
鈍感になり、放置してしまいます。さらに、血糖値が常に正常と比べて高い状態にある
糖尿病の方では、高血糖の影響から外からのばい菌と戦う免疫機能が低下しているため、傷の治りも悪く、感染症を引き起こしやすくなります。
 さらに高血糖状態は動脈硬化を引き起こします。動脈硬化とは血管の壁が硬く変形して血管を細くし血流を悪くさせます。さらにコレステロールが高いと血管内にプラーク(垢〈あか〉のようなもの)がたまりさらに血流を悪くさせます。血液の血流が悪いと、栄養のある新鮮な血液が体の全体まで届きにくく、足先の傷などがさらに治りにくくなります。傷が悪化し、最悪壊疽(足が腐る)を引き起こします。その結果、足を切断するといった処置がとられることがあります。
 では、どうしたら糖尿病から足を守れるのでしょうか。まずはもちろん良好な血糖
コントロールです。良好な血糖コントロールを維持することで、傷の治癒能力の
悪化を防ぎ、細菌感染を防ぐことができます。そして、さらなる神経障害の進行も
防ぐことができます。
 最後に、最も重要なのは、日々の足のケア(フットケア)です。足の裏は眼から離れており、普段靴下や靴を履いていることからもなかなか目につかない場所です。そのため、気づかないうちに傷ができていることもあり、お風呂上りなどに足の裏を観察する習慣を身につけて頂きたいと思います。足の裏が見えづらい場合は、手鏡を使ったり家族の方にみてもらう等、工夫も必要です。
 もし、傷が出来た際は、細目に観察をし、悪化したり、感染した様子(腫れ、
熱感、赤さ)が見られたら場合には、皮膚科やかかりつけ医に相談をしましょう。また、当院では糖尿病患者さんの初診時や必要時に閉塞性動脈硬化の検査や頸動脈エコーで実際の血管のプラークの有無を評価しています。合併症の発症・進行具合を評価し、必要であれば治療や指導などのフォローをおこなっていますので気になることがありましたご相談ください。
posted by 岡本内科クリニック at 15:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

血糖スパイクから糖尿病の理解を

社会保健研究所 さわやか春号に岡本亜紀医師の記事が掲載されております。
→ 記事を読む(PDF)
血糖スパイクから糖尿病の理解を
posted by 岡本内科クリニック at 17:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする