2017年04月20日

野菜ジュースは野菜の代わりになる?

当院では、糖尿病患者様に対し、糖尿病療養指導士である管理栄養士がいつでも栄養指導できる体制となっています。ご指導の際、野菜の必要性をご説明すると「野菜ジュースで摂っています。野菜はミキサーにかけて飲んでいます。」とおっしゃる方がいます。野菜には血糖値の上昇を緩やかにする働きがありますが、これは野菜に含まれる食物繊維によるものです。この食物繊維の量は、市販されている野菜ジュースでは、野菜を直接食べる場合に比べ、減ってしまいます。また、野菜ジュースには糖質を多く含む野菜(トマトや人参等)が使われやすいという問題もあります。200mlの野菜ジュースに含まれる糖質の量は、約15g、多いものでは30g(=3gスティックシュガー10本分)もあります。

野菜を食べる事から得られる効果は、食物繊維による血糖上昇を緩やかにする効果以外にもあります。
例えば…。
@野菜はよく噛んで食べるため、唾液の分泌が促され、口腔衛生の向上につながる。 
A噛む回数が増え、食事の時間がかかることで満足感が得られる。
B早食いの改善につながり、食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取の改善につながる。
等です。
その為、糖尿病の患者様には野菜はジュースではなく、出来るだけ噛む必要のある調理法をお勧めしています。ジュースやスープにするよりも、サラダや蒸し物などの調理法がお勧めですし、少し大きめにカットし、少し固めにゆでる事でも噛む回数を増やすことができます。糖尿病のご家族の中には、「よく噛んで食べて!早食いしないで!」と言い飽きたと思っている方も多いと思いますが、噛む回数を増やす調理法にする事で、患者様自身もご家族も食事の時間をより楽しむ事ができるのではないでしょうか。
また、野菜の摂取が増えてきた患者様には、できるだけ糖質量の少ない緑色野菜やきのこ・海藻類を多くすることもお勧めしています。春は一年の中でも、比較的緑色野菜の多い季節です。調理法などで悩む場合などもお気軽に、当院管理栄養士にご相談ください。


posted by 岡本内科クリニック at 09:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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