2017年06月15日

注射部位をローテーションしていますか?

インスリンを打たれている方は注射部位を変更されているでしょうか?また、注射部位が腫れたり固くなっているということはありませんか??注射部位を変更せず、皮膚が固くなっているところに注射していると、せっかくのインスリン効果が弱まってしまったり、吸収が不安定になることで予期せぬ低血糖を招く原因ともなります。

@ 注射範囲は広くもつ。少なくても左の脇腹から右のわき腹まで。
A 注射部位を毎回2〜3pずらすことが大切です。
『サイトローテーションシート』
サイトローテーション.png
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
インスリン自己注射
「サイトローテーションシート(成人腹部用)」

 また、注射部位を触ってみて、しこりや腫れているような変化を感じ取れなくても、同じ場所ばかりに注射しているとインスリンの吸収が悪くなり、インスリンが効かなくなっている。ということが多々あります。
さらに、インスリンの単位数が多い方、注射頻度が多い方にしこりや腫れが出来やすいと言われています。

患者さんから「他の場所は痛いので打たない、同じところに打っている。」という声を多く聞きます。しかし、しこりや腫れに注射すると痛みが鈍くなっているため、痛みを感じにくいことがあります。痛くないからとしこりに注射を続けることで、ますますしこりが大きくなっていく…。という悪循環が生じてしまいます。
慣れていない場所に注射をすることは不安に感じることもあると思います。また、長年の注射が自己流になってしまい手技を確認したい方もいらっしゃるかと思います。糖尿病療養指導士の資格を持ったスタッフが注射部位や範囲も確認しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
posted by 岡本内科クリニック at 13:45| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

無自覚低血糖とは??

皆さんはご自宅での血糖測定で、低血糖の数値(70mg/dl未満)が出た時、症状ないからといって糖分を摂取しないで過ごしている方はいらっしゃいませんか?実際に診察時の採血で低血糖の数値が出ても、「症状もないし、これくらいの数値だったら大丈夫です」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
低血糖は通常、症状として生あくび、空腹感、イライラ、吐き気、手の震えなどの自律神経の症状が現れます。
しかし長期にわたり低血糖を起こす可能性のある内服薬やインスリンを使用している方は低血糖状態に身体が慣れてしまうことがあります。低血糖を繰り返してしまうと、症状が無いまま突然意識がなくなってしまうなど、深刻な中枢神経症状(昏睡、けいれん等)がおこってしまうことがあります。そのことを【無自覚性低血糖】といいます。
無自覚低血糖を起こさないためには、早い段階で低血糖に気づけることが大切です。血糖値が低出た段階で症状が無くても糖分の摂取を行うことで体調の変化に気づくことができ、低血糖症状がでるようになります。
ご自宅で血糖測定を行っている患者様は、低血糖の数値がでた際には症状がなくても糖分の摂取を心がけ、低血糖に身体が慣れることなく初期で気づけるようにしていきましょう。
posted by 岡本内科クリニック at 16:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。