野菜を食べる事から得られる効果は、食物繊維による血糖上昇を緩やかにする効果以外にもあります。
例えば…。
@野菜はよく噛んで食べるため、唾液の分泌が促され、口腔衛生の向上につながる。
A噛む回数が増え、食事の時間がかかることで満足感が得られる。
B早食いの改善につながり、食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取の改善につながる。
等です。
その為、糖尿病の患者様には野菜はジュースではなく、出来るだけ噛む必要のある調理法をお勧めしています。ジュースやスープにするよりも、サラダや蒸し物などの調理法がお勧めですし、少し大きめにカットし、少し固めにゆでる事でも噛む回数を増やすことができます。糖尿病のご家族の中には、「よく噛んで食べて!早食いしないで!」と言い飽きたと思っている方も多いと思いますが、噛む回数を増やす調理法にする事で、患者様自身もご家族も食事の時間をより楽しむ事ができるのではないでしょうか。
また、野菜の摂取が増えてきた患者様には、できるだけ糖質量の少ない緑色野菜やきのこ・海藻類を多くすることもお勧めしています。春は一年の中でも、比較的緑色野菜の多い季節です。調理法などで悩む場合などもお気軽に、当院管理栄養士にご相談ください。