2018年06月01日

アルコールと糖尿病

 仕事やプライベートでも飲酒の機会がある方は多いと思います
「アルコールの飲み過ぎは肝臓の機能を悪くするし、カロリーも高いので過度の飲酒は避けましょう。」というのは聞いたことがあると思いますが、糖尿病で治療中の方にとって飲酒は予期せぬ低血糖の原因にもなり得ます。

1. 飲酒と血糖値の関係
 まず、飲酒時に血糖値が高くなる原因として、@アルコール自体の糖質の影響A食事摂取量が増えるB長時間にわたり食事をすることが上げられます。しかし、中には糖質の少ないおつまみや、場合によってはアルコールのみを摂取することで血糖が下がり過ぎてしまうことがあります。肝臓は、寝ている間などの食事をしていない時間には肝臓から蓄えたブドウ糖の固まり(グリコーゲン)をブドウ糖に分解して全身に送る役目をしています(糖新生)。飲酒をすると肝臓はアルコールの解毒を最優先してしまう為、糖新生をしなくなってしまうことが原因です。そのため、朝方に低血糖になりやすく、時に重度の意識障害を伴った低血糖になることもあります。特に、インスリンや内服での治療中の方は低血糖になりやすいので飲酒の際は適度な炭水化物やたんぱく質の摂取も必要になります。
2. 過度の飲酒はインスリン抵抗性を引き起こす
 特に2型糖尿病の方はアルコールの過剰摂取でインスリン抵抗性を引き起こすと言われています。インスリン抵抗性とはインスリンの効果が十分に発揮できない状態であり、アルコールによって食欲も増加するため予想外に血糖値が急上昇する場合があります。

過度の飲酒によって血糖の予期せぬ低血糖や高血糖が引き起こされやすく、血糖コントロールが乱れやすくなります。適度な飲酒量を守り、上手くお酒と付き合っていくことが大切ですね。
posted by 岡本内科クリニック at 08:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする