2018年12月06日

眼科検診に行っていますか??



当院では、患者様に定期的に眼科検診をするようお願いしております。
糖尿病の三大合併症である糖尿病網膜症は、放置してしまうと失明を引き起こす病気であり、わが国の後天的な失明原因の第2位となっています。
今回は糖尿病網膜症とは何か、眼科検診の必要性についてお伝えします。

<糖尿病はどうして網膜症を引き起こすのでしょう>
網膜は、光や色を感じ脳に伝える役割を持ちます。細い血管が張り巡らされ、血液から酸素や栄養分を受け取ることで機能しています。長年高血糖の状態が続くと、血管の壁に負担がかかり動脈硬化が進行して血液の流れが悪くなります。十分な血液を確保できないと、身体は代償的に新生血管という新しい血管を作り血流を確保しようとします。しかし、この新生血管は正常血管と比べて構造がもろく、破れて出血が起きやすいのが特徴で眼底出血や網膜剥離の引き金となります。網膜の変化は最悪の場合、視力低下や失明をもたらしてしまうのです。

<早期治療で失明は防げる!検診で進行をくい止めましょう!>
糖尿病になってから血糖コントロールが不十分なままに放置していると、糖尿病網膜症は7〜8年の内に徐々に進行していき、25年を経過する頃には80%を超える方に発症しています。
糖尿病網膜症は残念ながら初期の段階ではほとんどの人に自覚症状がなく、症状を感じた時には既に重症化しています。しかし、眼底検査によって異常を早期に発見することは可能であり、適切に治療をすれば視力低下や失明を防ぐことができます。そのため、眼科受診は重要であり、欠かせません。
ぜひ、自覚症状が無くても6か月〜1年に1度は眼科の定期検診を受けて下さい!
posted by 岡本内科クリニック at 15:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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